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楽天、ドローン配送7月開始 国内初の有料サービス、人手不足補う

 楽天は17日、神奈川県横須賀市の無人島「猿島」で、食材などを小型無人機ドローンで運ぶサービスを7月に始めると発表した。休暇などで同島に滞在する人の利用を想定しており、実際の利用者にドローンで直接商品を届ける有料配送としては国内初。楽天は過疎地域など、他地域でも順次実施したい考えで、人手不足が深刻な物流網を新しい配送技術で補う狙いだ。

 今回のサービスは、7月4日から3カ月の間、木、金、土曜の週3日で実施。配送料は500円で午前10時半から午後2時10分まで、最大で8便運航する。天候によっては中止することもある。

 使用するドローンは、提携している中国の電子商取引(EC)大手の京東集団が開発。最大重量5キロまでの荷物を運ぶことができる。1・5キロの経路を約5分間で飛行する。

 利用者は専用の配送注文アプリで発注、楽天のスマートフォン決済「楽天ペイ」で支払う。バーベキューの食材や飲料品、救急用品など400品目を購入でき、対岸の西友店舗から商品が届く。

 楽天の安藤公二常務執行役員は「新しい買い物体験を身近に感じてほしい。陸上の配送と比べて、利便性を感じられるサービスにしていく」と話した。将来的には交通の便が悪い買い物弱者向けの配送サービスや災害時の緊急支援物資の輸送などの実現を目指す。配送注文アプリは、実験中の地上配送ロボットを使った無人配送サービスにも対応する予定という。

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