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溶接検査の機械化、パナが新興企業と協力

 パナソニックは18日までに、自動車や建機、造船などの溶接工程の検査を目視に頼らず機械化する技術を確立するため、新興企業のリンクウィズ(浜松市)と共同開発契約を結んだと発表した。技術を企業向けに提供し、人手不足の解消につなげたい狙いがある。

 政府系ファンドのINCJ(旧産業革新機構)など計6社で計9億円をリンクウィズに出資したことも発表した。

 リンクウィズは2015年3月創立。ロボットを動かすソフトウエアを開発、販売する。リンクウィズのソフトウエア関連技術をパナソニックの溶接機や溶接ロボットと組み合わせる。

 溶接工程は目視による検査が一般的。ただ、熟練工の高齢化や人手不足で技能の伝承が難しくなっている。

 パナソニックの樋口泰行専務執行役員は「変化の大きい時代に(機械化の事業は)ブレークする可能性を秘めている」と話した。

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