試乗スケッチ

レース仕様EV「リーフニスモRC」への期待と不安 桁外れに速いが… (1/3ページ)

木下隆之
木下隆之

 日産の電気自動車(EV)リーフのレーシング仕様である「リーフニスモRC」がフルモデルチェンジ、大幅に戦闘力を高めて誕生した。

 初代がデビューしたのが2013年。あれから6年間、「リーフニスモRC」の動静が熱く語られることもなく、一時は存在が消え入りそうになっていた。だが、開発は粛々と進められていた。晴れて公の場に姿を現したのが昨年の暮れ。富士スピードウェイだった。そしてついに、僕は試乗の機会を得たのだ。

 勝つためのマシン

 「リーフニスモRC」は、日産が誇るEVモデル「リーフ」をベースにしている。実際に出場可能なレースがあるわけではなく、独自のワンメイクレースが企画されているわけでもない。あくまでプロモーションの一環である。新型マシンの製作台数はわずか6台。この6台が世界各地でデモンストレーションランを披露し、展示される。「EVの日産」を声高にアピールするための狼煙でしかないのだ。

 だがしかし、レースの面影をリーフにのせただけの安易な造り込みではまったくない。今すぐにでも実戦参加できそうな段階まで追い込んでいる。モノコックは東レ製のカーボンモノコックであり、サスペンションはプッシュロッド式である。たとえていえば、ル・マン24時間で総合優勝するマシンと同格の、本格的なレース用レイアウトを採用するのだ。魅せるだけではなく勝つためのマシンなのだ。

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