試乗スケッチ

レース仕様EV「リーフニスモRC」への期待と不安 桁外れに速いが… (2/3ページ)

木下隆之
木下隆之

 バッテリーやドライブトレーンは、市販リーフのパーツを流用するものの、モーターは2基に増やされ、4WD駆動にスイッチ。最大出力は240kW、最大トルク640Nmものパワーを炸裂する。公表されたデータによれば、0-100km/h加速は3.4秒というから、ガソリンエンジン搭載車でいえば、鼻息の荒いスポーティーカーレベルの動力性能を誇る。

 鋭い走りに頭がクラクラ

 本気度は、コクピットに座った瞬間に伝わってくる。ほとんどの操作系がステアリング内に収まる。着座点は低く、まるで地に腰を下ろしたかのようだ。素人ならば、座っただけで心拍数が上がるだろう。興奮が生き生きと立ち上がる。もしくは恐れおののいて逃げ出したくなるであろうオーラに包まれるのだ。

 実際に走らせても刺激は十分だ。電気モーターの常で、初速は驚くほど鋭い。220km/hの最高速度までは一瞬で到達しそうである。頭がクラクラする。コーナリングも桁外れに鋭い。テールスライドに見舞われ、ハッと息を飲む瞬間があったほどである。

 とはいうものの、「リーフニスモRC」はEVである。加速とコーナリングは刺激的だが、発進から変速にいたる儀式は無用である。スイッチを入れた瞬間がスタンバイ完了であり、遊園地のゴーカートのようにアクセルペダルを踏み込めば走る。モーターには変速機がないから、シフトアップもダウンもない。アクセルとブレーキの2枚のペダルを操ればそれでいいのだ。それを物足りなさと感じるのか、敷居の低さと思うかは分かれるところ。

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