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NTTコム、独に新データセンター フランクフルト 最大1.4倍の供給能力 (1/2ページ)

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は欧州のグループ会社e-shelter(イーシェルター)を通じて、「ドイツ フランクフルト 4 データセンター(FRA4)」を開設し、7月以降にサービスの提供を開始する。

 容量80メガに拡張予定

 FRA4はフランクフルト郊外のハッタースハイムに位置し、サーバールームの面積は約4800平方メートル(1900ラック相当)。今後の需要に応じて、最大約2万4000平方メートル(9500ラック相当)、総電力供給容量80メガワットまで拡張していく予定だ。

 NTTコムは現在、欧州では7カ国(ドイツ、イギリス、スイス、オーストリア、フランス、スペイン、オランダ)でデータセンターサービスを展開している。中でも、ドイツのフランクフルトでは、欧州最大となる4拠点のデータセンターを展開しており、今回、さらなる需要に応えるため、新たにFRA4を開設。これにより、今後の拡張分を含め、フランクフルトにおけるデータセンター供給能力を最大1.4倍に拡大する。

 FRA4は災害リスクが少なく、利便性が高いフランクフルト国際空港に近いエリアに建設される、地上3階建てのデータセンター専用ビルで、1ラック単位だけでなく、ルーム単位で顧客専用にカスタマイズして利用が可能。クラウド事業者やICTサービス事業者をはじめとする企業を対象にサービスを提供する。

 NTTコムが「Nexcenter」として定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠した設備を採用することで、高い可用性と省エネ性能を両立させるとともに、将来の環境変化や顧客の拡張需要へ柔軟に対応。通信設備は全て冗長化することにより、極めて高い信頼性を求める顧客の要求に応える安全な環境を安定的に提供する。

 また、敷地には今回開設するデータセンタービルと同一仕様のモジュール化したビルが合計5棟建設可能な約4万平方メートルのスペースを確保しており、顧客はビジネス拡大に合わせた柔軟なサービスが利用できるとしている。

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