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レクサスの“原点”「ES」で上質なひととき 青森・八甲田山をドライブ (2/4ページ)

SankeiBiz編集部

 県道40号「青森田代十和田線」に合流し、八甲田山雪中行軍遭難資料館を通り過ぎると、八甲田山に向けて緩やかに上り坂が始まる。周囲はやがて深い木々に囲まれ、フロントガラスはまるで木の葉をちりばめたように緑の光で染まる。今思えば、このあとに頂いた地元のガラス工芸品「津軽びいどろ」のように透き通った美しさだ。

 八甲田山が近づいてくると、道路沿いに所々設置された看板が目に入る。「後藤伍長発見の地」「鳴沢第二露営地」「平沢第一露営地」-。この地で行軍兵があれだけの時間を彷徨していたことを考えると、第二露営地と第一露営地の距離の近さは驚きだ。自然の厳しさやその地で実際に起きた史実の重みをかみしめながら、様々な思いを巡らす。これもクルマで探訪する楽しさの一つだ。

 森の中のドライブを楽しむうちに田代平湿原に到着した。どうやら駐車場から湿原まで結構歩くようだ。(当たり前だが)湿原に続く歩道は舗装されておらず、夜のイベントに備えてジャケパンと革靴を着用していた筆者は散策を断念。しかも客観的に考えると、粛然とした湿原をジャケパン姿の男が一人で何も持たずに歩いていたら“心配”されてしまいそうだ。時刻はすでに12時半。16時までに浅虫温泉に到着しなければならず、時間的余裕があまりない中、とりあえず40キロ先の十和田湖を目指すことにした。

 スマートさを感じる走り

 ここから先は道幅が狭くなり、起伏に富んだ箇所も出てくる。頭上は木々に覆われ、屈曲した緑のトンネルが続く。蔦温泉周辺ではカーブが連続するが、ドライバーの操作に忠実に滑らかに旋回する。鋭角に曲がるヘアピンカーブではFRセダンのようなスパッと切り込むシャープさこそないが、走りの鋭さより「快適性」に主眼を置いて開発されたESの特性を考えると、そのような“切れ味”は求められてもいないのだ。

 2.5リッターHVシステムは豊富な動力をもたらす。ESは全長約5メートルの体躯を誇るが、アップヒルでも軽く踏んでやれば涼しい顔で駆けあがる。そう、ブワーンと大きなエンジン音を立てながら猛獣ばりに突進するのではなく、大きな鳥が滑空するようなスマートさを思わせる。

 キャビン内は高い静粛性に包まれているが、外部音が完全にシャットアウトされているわけではない。雑音はカットしつつ、ドライバーが必要とする音は「情報」としてしっかりと伝達されている。例えばエンジン音や踏切の音、接近車両の走行音など排除する必要のない音はたくさんあるのだ。

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