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石油元売り3社、原油下落で減益 4~6月期

 石油元売り大手3社の2019年4~6月期連結決算が14日、出そろった。前年同期に比べ、原油価格が下落したことによる在庫の評価益の減少などで3社とも最終減益となった。

 JXTGホールディングス(HD)の最終利益は、前期にバイオ関連事業売却による収益押し上げがあった反動で88.0%減の173億円。今年4月の昭和シェル石油との経営統合効果で出光興産は、売上高が46.9%増の1兆4763億円だったが、原油価格下落などで製品の利幅が縮小し最終利益は34.7%減の359億円となった。コスモエネルギーHDの最終利益は28.1%減の147億円。

 出光興産の酒井則明執行役員は14日の決算会見で、原油価格の動向について「ホルムズ海峡の緊張など中東情勢不安による上昇よりも、米中貿易摩擦に起因し世界規模で経済が減速し、需要が減少することへの懸念の方が大きい状況だ」と述べ、価格下落に警戒感を示した。

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