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「きれいな空気」電車でPR パナソニックやシャープ導入競う

 パナソニックやシャープが「ナノイー」や「プラズマクラスター」といったイオンで空気をきれいにする装置の電車への導入を競っている。鉄道会社を有力な納入先と見込むだけでなく、車内を一般顧客向けの展示場と位置付け、性能をアピールする狙いがある。

 京阪電気鉄道の座席指定車両「プレミアムカー」。車窓の上側の壁に埋め込まれた金色の装置から「ナノイーX(エックス)」と呼ばれるイオンが吹き出す。除菌、脱臭効果をうたう成分を従来のナノイーよりも10倍多く発生させることができる最新装置だ。パナソニックが8月から順次、旧式の装置と入れ替えを進めている。

 プレミアムカーがつなぐのは大阪と京都の各中心部。多様な交通手段がある中、京阪は快適な空間づくりで差異化を図る。パナソニックはJR山手線や京王線などでも最新装置を売り込み、一般顧客の認知度向上につなげる。

 海外に目を向けたのはシャープ。6月にタイの首都バンコクを走る高架鉄道「スカイトレイン」の一部車両にプラズマクラスターの発生装置を試験搭載した。国内では大阪メトロ御堂筋線や南海電気鉄道の特急車両などに導入してきたが、海外の鉄道会社に採用されたのは初めてという。

 「効果を体感してもらう場としては、多くの人が利用する電車が一番だ」と広報担当者。シャープはプラズマクラスターの導入をきっかけに現地企業と関係を深め、その他の製品に販売を拡大する戦略を描いている。

 イオンを使う空気清浄技術は電車のほか、ホテルや病院、自動車などで幅広く使われている。

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