トップは語る

T&Dホールディングス 細分化された保険のニーズを追求

 □T&Dホールディングス社長・上原弘久さん(57)

 --4月から3カ年の新たな中期経営計画が始まった

 「将来に向け収益や事業の基盤を整理・強化するという位置付けだ。収益の追求だけでなく健全性を保つ。将来に向けしっかりと投資し、次期計画下で収益を出せるよう事業ポートフォリオを多様化させる狙いだ」

 --経営環境の認識は

 「足元を踏まえてみると厳しい。低金利の影響で国内生命保険事業自体が厳しい中、どう生き残るか、考えた結果が反映されたのが今回の計画だ」

 --経営者向け保険の課税ルール見直しに伴う一部商品の販売停止で傘下の大同生命保険の売り上げが落ちた

 「新たな税制に対応した商品を7月に投入しており、トップラインは想定通り順調だ。中小企業市場に特化した独自かつ強固なビジネスモデルという大同の強みが生き、早晩元の水準に戻るとみている」

 --傘下の太陽生命保険は

 「太陽が主眼に置く認知症保険などのシニアマーケットは競争が激化している。保険に精通した社員が訪問してサポートする『かけつけ隊サービス』などが強みだ」

 --将来への投資とは

 「保険離れが進む若者世代をターゲットに新しい生保、あるいは生保に関連する事業に投資する。シニア層にしても営業職員以外の、ネット上の口コミなどの販路は拡大していく。プラットフォーマーなどと提携して保険を提供する『デジタル生保』を計画している」

 --どのような保険を提供していくのか

 「例えばジョギング愛好家のコミュニティーに対しての保険、両親に手伝ってもらいながら子育てをしている人を支援する保険などだ。マス(大衆)向けの商品だけでなく、細分化されたニーズを丁寧に掘り下げていくことが次世代の保険ビジネスと考えている」

【プロフィル】上原弘久

 うえはら・ひろひさ 学習院大卒。1984年太陽生命保険入社。取締役専務執行役員、T&Dホールディングス副社長などを経て、2018年4月1日から現職。長野県出身。

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