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独で欧州最大級の国際自動車ショー 各社エコ訴え主力EV続々

 ドイツ・フランクフルトで欧州最大級の国際自動車ショーが10日開幕した。ホンダや、地元ドイツのメーカーを中心とした参加各社は主力車種で最新の電動車を出展。環境への意識が高い欧州の消費者らにアピールし、販売拡大につなげたい考えだ。

 ホンダは電気自動車(EV)「Honda e(ホンダ・イー)」の量産モデルを公開。人工知能(AI)を活用することで、音声でさまざまな指示ができるようにした。日本市場にも投入する予定だが、時期は未定。

 ダイムラーは高級車ブランドであるメルセデス・ベンツのセダン型EV「ビジョンEQS」を出展した。1回の充電で最大700キロの走行が可能という。

 ダイムラーのケレニウス社長は発表会で「電動化は自動車産業の根本的な変化だ」と述べ、EVなどの展開を加速する考えを示した。

 フォルクスワーゲン(VW)は小型EV「ID.3」を紹介し、戦略モデルに位置付ける方針を示した。11月から量産を始め、来年に発売する見通し。ディース最高経営責任者(CEO)は「VWを具現化した車だ」と強調している。

 BMWはプラグインハイブリッド車(PHV)「ビジョンMネクスト」を発表。停止状態から時速100キロまで3秒で到達するという。今回のショーはVWなどドイツ勢のお膝元での開催ということもあってトヨタ自動車や日産自動車など多くのメーカーが参加を見送り、意義を問う声も上がっている。(フランクフルト 共同)

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