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ラグビーW杯、訪日客消費に風 長期滞在に注目、周遊観光など強化

 日本代表の活躍でラグビーワールドカップ(W杯)に注目が集まる中、観光や小売りといった分野の商戦が熱を帯びている。関連グッズの販売は好調を維持し、宿泊客の増加も期待されている。11月2日までの期間中、訪日外国人が長く滞在することも予想され、企業は売り上げ増加や新たな顧客獲得の好機と捉えている。

 グッズ販売も好調

 「想定以上に好調」と驚くのはスポーツ用品メーカー、カンタベリーオブニュージーランドジャパン。7月10日から日本代表のレプリカジャージーを販売し、約1カ月で5万着以上を売った。現在は品薄だという。直営店に来る新規の客が増えており、ファンの拡大に期待を寄せる。

 大会3連覇を狙うニュージーランド代表「オールブラックス」のグッズを販売するアディダスジャパンも新しいデザインのレプリカジャージーなどを発売している。

 大会は北海道から九州まで全国12会場が舞台だ。大会組織委員会が公表した試算では、訪日客の支出などによる経済効果は4372億円、大会を目的とした訪日客は40万人に上る可能性がある。

 米民泊仲介大手エアビーアンドビーの日本法人は開催都市の9~11月の宿泊予約者数が、前年同期比約1.2倍になっていると明かす。

 旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は試合の間隔が空くことを踏まえた周遊観光の需要を見込み、訪日客向けのウェブサイトにバスツアーの情報を提供している。

 飲食業界、前のめり

 ラグビーの観客はビール消費が多いとされる。大会では野球場と同じように観客席を回る「売り子」を導入。大会公式スポンサーであるハイネケンを国内で製造販売するキリンビールによると、ハイネケンの9月の販売は、前年と比べ約3.4倍に伸びており、9~11月では前年同期比で約2.2倍を見込んでいる。

 英国風パブ「HUB」では、外国人が好む商品を抜粋した英語のメニュー表を置いた。運営会社のハブの担当者は「絶対にビールを切らさない体制を取っている」と自信を見せた。

 2001年からラグビー日本代表を応援してきた大正製薬は、全国のコンビニでキャンペーンを実施するなど応援ムードを盛り上げている。

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