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楽天、通信圏内へ移動呼び掛け 携帯接続不良で相談相次ぐ

 楽天が10月に開始した無料の携帯電話サービスで、利用者が通信にうまく接続できない問題が起こり、同社への相談が相次いでいることが分かった。通信圏外でサービスを起動しようとしていることが原因とみられる。

 携帯を利用するには契約者情報を記録した「SIMカード」を端末に挿入する必要がある。楽天は22日までに約4500人にカードを発送し、うち8割強でサービスの起動を確認したと明らかにした。2割近くがまだ通信を利用していない。

 楽天によると、電波が届かないエリアでカードを挿入しても正常にサービスを起動できない。同社は相談窓口などで通信圏内に移動して作業を行うよう呼び掛けている。

 楽天のサービスは自前の基地局がない地域のほか、一部の建物の屋内や地下ではKDDI(au)の回線につながる仕組み。対象外の建物では圏外となる場合がある。

 楽天は基地局の建設が難航しており、本格的なサービス開始が遅れている。まずは運用上の課題を検証するため、10月から東京23区や名古屋市、大阪市、神戸市に住む約5000人限定で試験的にサービス提供を始めた。

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