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ゲーム会社が勝手に肖像を使用 大学生選手らの「スポーツ商業化」を危惧する (2/2ページ)

 境界線はあいまい

 さて、今回の法案だが実際に履行できる学生はごくわずかではないか。しかし、わが国では既にスポーツマネジメント会社に所属している大学生アスリートたちが存在する。Jリーグでは特別指定選手として登録されればプロの試合にも出場できる。天皇杯や下部組織に参画できればプロチームとも対戦できる。既にプロとの境界線はあいまいであり一向にそのガバナンスと市場規模に大きな変化は見られない。この“Fair Pay to Play Act”のうのみが日本の大学スポーツの商業化をさらに促進させるのではないかと危惧する。アメリカではこのような紛争などスポーツに関わる課題と解決を繰り返しながらスポーツ先進国として発展を遂げてきたのでありスポーツが文化であるということを忘れてはならない。

【プロフィル】川上祐司(かわかみ・ゆうじ) 日体大卒。筑波大大学院修士課程スポーツシステム・健康マネジメント専攻修了。元アメリカンフットボール選手でオンワード時代に日本選手権(ライスボウル)優勝。富士通、筑波大大学院非常勤講師などを経て、2015年から帝京大経済学部でスポーツマネジメントに関する教鞭を執っている。著書に『アメリカのスポーツ現場に学ぶマーケティング戦略-ファン・チーム・行政が生み出すスポーツ文化とビジネス』(晃洋書房)など。54歳。大阪府出身。

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