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「大豆ミート」関西で商品多彩 健康志向が追い風、訪日客にもアピール

 肉のような食感が楽しめる「大豆ミート」を扱う関西企業が増えている。食料不足の解消にもつながるとして海外でも注目され、新商品の開発に乗り出す食品メーカーが相次ぐ。健康志向が高まる中、低カロリー、低脂質を売りに日本人だけでなく訪日外国人客にも積極的にアピールしたい考えだ。

 今年9月に大丸心斎橋店(大阪市中央区)に出店した不二製油グループ本社(大阪市)が手掛ける大豆ミートの飲食店には、ハンバーグやラザニアなど色とりどりの総菜が並ぶ。看板商品の一つである唐揚げは、ジューシーで原料が大豆であることを忘れてしまうくらいだ。友人らと訪れた牧野里美さん(52)は「鶏肉に近い食感で、脂っこいものが苦手な私でも気にせず食べられる」と笑顔で話す。

 不二製油の大豆ミートは大豆の油脂分を除き、熱と圧力で繊維化。ミンチやブロック状に形成して鶏肉や豚肉などに近い食感に仕上げる。

 1960年代から大豆ミートを食品メーカーや外食チェーン向けに供給してきたが、消費者の好みを調査するため直営店を出店したという。広報担当者は「植物由来の食生活に興味を持つきっかけになれば」と力を込める。

 ロート製薬(大阪市)は、10月から大阪・梅田の大型複合施設「グランフロント大阪」のレストラン「旬穀旬菜」でベジタリアンコースの提供を始めた。パスタソースに大豆ミートを使用しており、美容や健康意識の高い20~30代の女性などにアピールしたい考えだ。

 伊藤ハム(兵庫県西宮市)も大豆ミート市場に参入。ハムやソーセージの製造で培った技術を生かし、小売店向けに販売を始めた。大塚食品(大阪市)は今年6月から大豆由来のソーセージを発売した。通常のソーセージよりもカロリーを約3割抑え、健康志向の顧客需要を掘り起こす。丸大食品(大阪府高槻市)もキーマカレーやマーボー豆腐を販売する。

 業界団体の「日本植物蛋白食品協会」によると、2018年度の国内出荷量は約3万1000トンで10年度と比べ約3割増えている。ただ国内メーカーの多くは原材料を海外からの輸入に頼っている。今後は世界的な需要増が見込まれることから「今後は(大豆ミートの)安定的な生産が難しくなるかもしれない」(担当者)と話している。

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