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ぺんてる争奪戦は「泥仕合」 コクヨ、株式買い付け額引き上げ (2/2ページ)

 プラスははさみやオフィス家具などを手掛けておりコクヨと「PK戦争」とも言われる激しいシェア争いを繰り広げている。コクヨが1株当たり3500円(11月20日に3750円、29日に4200円にそれぞれ引き上げ)でぺんてる株の買い付けを始めたことから、プラスも自社で設立した合同会社を通じて同額での買い付けを始め、同業他社にも参画を呼び掛けるなど「コクヨ包囲網」を画策する。

 明確なビジョン争点

 ただ買収阻止も一筋縄ではいかなそうだ。コクヨは当初、約300人いるぺんてる株主を把握していなかったが、コクヨが東京地裁に開示を求める仮処分を申し立てたこともあり、ぺんてる側から住所、名前が記載された名簿を取得。今は「役員総出で株式の譲渡を働き掛けている」(コクヨ関係者)という。

 ぺんてるは非上場のため株式の譲渡には取締役会の承認が必要だ。コクヨは株主から委任状も取得しており、現経営陣が承認しない場合は臨時株主総会でぺんてる経営陣を退陣させ、新経営陣に譲渡を承認させることも可能になる。コクヨ関係者によると、刷新後は、ぺんてる社内から新社長を選任することも視野に入れているという。

 首都大学東京の松田千恵子教授(企業戦略)は「コクヨとプラスがぺんてる株主に対して明確なビジョンを説明できるかが争点になる。ただコクヨは既に筆頭株主として拒否権を行使でき、プラスがぺんてる株を取得するのは経済的合理性に欠ける」と指摘する。

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