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“自動運転の黒子”のイスラエル企業、日本で移動サービス

 自動車の先進運転支援システム大手、モービルアイ(イスラエル)の日本法人は3日、東京都内で事業説明会を開いた。画像処理半導体を供給し、自動車メーカーの“黒子”として飛躍的に成長してきた同社だが、2022年からは自動運転車両を使った「ロボタクシー」事業を始め、サービス事業者となる方針。日本法人の川原昌太郎代表取締役は「日本でもMaaS(次世代移動サービス)の展開を考えている」と明らかにした。

 ロボタクシーの世界展開は22年に中国、フランス、イスラエルで開始。翌23年に米国でも始める計画だ。イスラエルでは独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と、中国では新興の電気自動車メーカー、NIO(蔚来)と手を組む。日本での展開について川原氏は詳細を述べなかったが、早ければ23~24年にもサービスを始める可能性があるとした。

 モービルアイは1999年設立。急成長を遂げ、2017年に米半導体大手インテルに153億ドル(約1兆7500億円)で買収された。先進運転支援システムでは「レベル2」以上といわれる高度な機能を持つ11モデルのうち、VWやアウディ、日産自動車などの8モデルにモービルアイの技術が使われているという。

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