話題・その他

量的緩和と効果変わらず 米財務省短期証券購入は「株価上昇後押し」

 米連邦準備制度理事会(FRB)は財務省短期証券(Tビル)購入プログラムについて、量的緩和(QE)でないと説明しているが、当局のバランスシート拡大とともに上昇する米国株の動きは、効果の点ではQEとあまり変わらないかもしれないと、一部では受け止められている。

 当局は流動性注入によって資金調達市場を安定させる必要に迫られ、Tビル購入を決めた。バランスシートは8月末の3兆7600億ドル(約412兆円)から今では4兆500億ドルに拡大し、2017年後半以来の圧縮幅の40%近くを実質上、既に取り戻してしまった。この間にS&P500種株価指数は7%超上昇し、11月第4週は最高値を更新した。資金調達市場を落ち着かせ、短期金利の制御を強めるため、当局はレポ取引やTビル購入を実施している。Tビル購入はこれまでの資産購入プログラムと異なり長期金利を押し下げて景気を下支えするのが目的ではないため、QEではないと当局は論じる。

 しかし、ブリークリー・ファイナンシャル・グループの最高投資責任者(CIO)、ピーター・ブックバー氏によれば、「市場は連邦準備制度のバランスシート拡大をQEとみなす」。バランスシートが2カ月ほどで約2500億ドル拡大したことが「株価上昇を後押ししたことは間違いない」と同氏は顧客向けリポートで指摘している。(ブルームバーグ Alex Harris)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus