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連合、ベア2%と合わせて「時給1100円以上」要求 20年春闘方針

 連合は3日、千葉県内で中央委員会を開き、2020年春闘の方針を正式決定した。従来型のベースアップ(ベア)要求だけでなく、企業内最低賃金について具体的な金額目標を初めて盛り込み、最低限到達すべき水準として「時給1100円以上」を掲げた。昇給制度は、勤続17年(35歳相当)で月給28万500円を目指す。

 連合は20年春闘で「底上げ・底支え」「格差是正」を掲げ、企業規模や雇用形態による賃金や待遇の格差是正を訴える。目標金額の明記で、ベアだけの要求の場合、雇用形態や企業規模により広がりがちな賃金格差の解消を進める狙い。20年春闘は1月から事実上スタートし、3月に大手の回答が集中するヤマ場を迎える。

 神津里季生会長はあいさつで「近年の賃上げの流れを決して止めず、社会全体に広げることが重要だ。労働組合の有無を問わず、一人一人の働く価値に見合った処遇が担保されなければならない」と述べた。

 法に基づく最低賃金とは異なり、各企業が独自に設定する企業内の最低賃金では、単身世帯が安定した生活を送れる水準を示したほか、「30歳で月給25万6000円」「35歳で同28万7000円」との目標水準も提示。上げ幅については、2%程度のベアと定期昇給などを合わせて賃上げ率を4%程度とした。

 給与金額を具体的に定めて要求する方法は、傘下の産別では既に行われている。連合も19年の春闘では具体的な金額は掲げなかったが、賃金水準を重視する姿勢を示していた。

 また、労働組合への加入・未加入を問わず、雇用形態による労働条件や待遇の格差を解消することや、あらゆるハラスメントの防止を会社側に働き掛けることを目指す。

【用語解説】企業内最低賃金

 各企業における賃金の最低額で、それぞれの労使が独自に協定を結んで決める。組合員であれば非正規にも適用され、企業によっては組合員でない人にも及ぶ。法律に基づいて決まり、都道府県ごとに設定される「最低賃金」とは異なる。

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