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スマホ注文・決済システム導入のクラフトビール専門店 キリンHD

 キリンホールディングス(HD)は9日、客のスマートフォンで注文から決済までを済ませる「セルフオーダー&ペイ」を導入した次世代型飲食店舗の展開を11日から始めると発表した。若年層を中心にさまざまな味わいが楽しめるクラフトビールへの人気が高まる中、20代の若者をターゲットにした直営クラフトビール専門店で導入する。デジタル技術の活用で、客の動向把握と店舗運営の効率化を図る。

 キリングループで飲食店運営を手がけるキリンシティ(東京都中野区)の新業態、クラフトビール専門店「クラフトマルシェ恵比寿店」(東京都渋谷区)では、来店客が卓上のQRコードをスマホで読み込み、LINE(ライン)アプリで同店のアカウントと連携して注文する仕組みだ。支払いもラインペイで済ますことができるが、現金やクレジットカードでの店頭払いも対応する。

 同店ではクラフトビールを常時12~16種類を取り扱うが、客が自分でオーダーするセルフ方式の導入で、客は注文のたびに従業員を呼ぶ必要がない。従業員も注文を受ける作業がなくなる分、接客対応を向上することができるという。

 スマホ注文・決済システムを手がけるOkage(オカゲ、東京都中央区)とキリンシティ、キリンHDの3社が連携してシステムを構築した。キリンHDデジタルマーケティング部の合原康成主幹は「店舗で快適な飲食体験を提供できるほか、(キリンビールが注力する)クラフトビールの飲用者動向を知ることも、誘客マーケティングもできる」と話す。キリンビールの顧客である飲食店に対し、接客のデジタル化に関する情報提供も視野に入れる。

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