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少額短期保険のぜんち共済、障害者向けがん保険を発売 来年1月に日本初

 少額短期保険のぜんち共済(東京都千代田区)は来年1月から、日本で初めてとなる障害者向けがん保険を販売する。東京海上日動火災保険と共同で開発した。

 発売する「手をつなぐがん保険」は知的障害や発達障害、てんかんなどの症状を持つ人が対象で、知的障害者とその家族を支援する「全国手をつなぐ育成会連合会」を契約者として、その会員(約20万人)向けに販売する。

 加入時に知的障害などを告知する必要はなく、障害者の家族や成年後見人などによる代理手続き・告知も可能なため加入しやすいという。

 また、その家族向けプランも用意。家族ががんの重度状態になった場合、代わりとなる成年後見人を選任するときに必要な費用を補償する。

 ぜんち共済と東京海上日動は18年1月から、同社の個人賠償責任保険をセットした「ぜんちのあんしん保険」などを提供。知的障害などを持つ人が安心して暮らせる社会の実現に向け取り組んできた。

 こうした中、同連合会が会員向けに実施したアンケートで、約7割が「知的障害などがあってもがん保険に加入したい」と答えたことから加入ニーズは高いと判断。両社が手を組んで、知的障害者などが入れる唯一のがん保険を開発した。今後は同連合会以外への展開も検討するという。

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