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詐欺容疑で責任者捜査 独検察、三菱自の不正疑惑

 ドイツにある三菱自動車の関係会社を家宅捜索した同国検察は22日までに、排ガス規制を不正に逃れた詐欺容疑で捜査中だと発表した。捜査対象は「国際的な自動車メーカー」や「国際的な自動車部品メーカー2社」などの「責任者」だと明らかにした。

 当局は会社名を伏せているが、対象は「三菱」ブランドの車と明記した。「責任者」の氏名や職責など詳細は不明。「自動車部品メーカー2社」については、デンソーとドイツ・コンチネンタルの部品大手2社が検察の立ち入り捜査を受けたと明らかにしている。

 ドイツ検察は、検査時に有害物質の排出量を少なく見せ掛ける装置が車のディーゼルエンジンに搭載された疑いがあるとみている。家宅捜索で押収した資料の分析を進める考えだ。

 検察は今回と同様の仕組みで規制を逃れたとして、これまでにフォルクスワーゲン(VW)など複数の大手メーカーを捜査。昨年4月にはVWのウィンターコルン元会長を詐欺罪で起訴した。(共同)

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