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動き出す国内大型洋上風力発電 原発1基分の大型プロジェクトも (1/2ページ)

 国内の大型洋上風力発電プロジェクトが動き始めている。洋上風力はこれまで全国合計で6万キロワット程度だったが、東京電力ホールディングス(HD)による千葉県の銚子沖や、コスモエネルギーHDの子会社であるコスモエコパワー(東京)の北海道石狩湾沖など、出力規模20万~100万キロワットの大型計画が相次いで表明された。再生可能エネルギー比率引き上げへの貢献に加え、15兆円の経済波及効果も予測され、関連産業を含めた成長が期待される。

 「“洋上新法”施行がきっかけで、住民説明などのステップに入り、本格的に動き出した」と、電力大手の風力発電事業担当者は説明する。

 一般海域に洋上風力発電設備を設置する法的根拠を明確にした再エネ海域利用法(洋上新法)が平成31年4月に施行されたことで、実証実験など限定的だった洋上風力に、大型案件の計画が相次いだ。

 各プロジェクトは、海底調査や地元関係者との交渉に着手。今後、地元との合意や経済性などの実現性の検討を行うため、ほとんどが稼働時期は令和6年以降になる見通しだ。

 原発1基の出力が50万~100万キロワットとされる中、それと同等の出力規模の案件も多い。東日本大震災後に多くが停止している原発の代替となるほか、政府の温室効果ガス排出削減目標達成への貢献も期待されている。石炭火力発電へ逆風が強まる中、エネルギー各社としては、洋上風力を伸ばし、新たな収益源にしたいという狙いもある。

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