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新型コロナウイルスで大リーグのキャンプ中断、地元にダメージ (1/2ページ)

 米アリゾナ州で行われていたMLB(米大リーグ機構)のスプリングトレーニングキャンプ(通称・カクタスリーグ)が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、途中で打ち切られた。また、26日の予定だったレギュラーシーズン開幕も延期が決まった。(帝京大学教授・川上祐司)

 小職はスコッツデール市(アリゾナ州)のボランティアスタッフとしてサンフランシスコ・ジャイアンツのキャンプ地「スコッツデール・スタジアム」でフィールドメンテナンス業務に携わりながら、スポーツ先進国におけるスポーツ文化の真相を探るべくエスノグラフィー(行動観察調査)を実践している。今年で5回目となるが、ボランティアの立場ながら逆に多くの人に支えていただいた。まずはこの場を借りて感謝を申し上げたい。

 350億円効果は?

 カクタスリーグの経済効果は約350億円という。残り2回の週末を残してリーグが打ち切られた各行政にとって経済的ダメージはどの程度になるのか。

 振り返ってみると、新型コロナの影響でスタジアムに訪れるファンの数は例年に比べてやや少ないように感じた。実際、スコッツデール・スタジアムで1万人以上を集めた試合はなかった。もうしばらく滞在してプロスポーツの灯が消えたスポーツ先進国の動向を見守ることにする。

 さて、スコッツデール市は毎年2月上旬に開催される世界一の観客動員数を誇る男子ゴルフトーナメント「フェニックス・オープン」の会場「TPCスコッツデール」など、多くのスポーツ・ファシリティー(施設)を管理運営する。

 同大会の今年のギャラリー数は約72万人を超えた。会場すぐ隣のサッカー場10面を有するスコッツデール・スポーツ・コンプレックスは大会期間中、巨大駐車場に変貌する。それでも足らないらしく2022年にさらにサッカー場10面を有するスポーツ・コンプレックスをオープンさせて、大会期間中の駐車場に充てるという。

 もちろんサッカー場がメインでありアリゾナのサッカー人気に応えている。約1週間にわたった大会期間中の経済効果は約4億ドル(約420億円)で、追加の整備によってさらなる効果が期待できるという。

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