金融

損保ジャパンがオフィス刷新 本社の刷新計画で「壁」壊し、働き方選べる場に

 損害保険ジャパン日本興亜は、働き方改革の推進に向けた本社オフィスの刷新計画の一環で、4月に食堂とオフィス、イベントやセミナー会場などの機能を備えた多目的空間を新設する。刷新計画は社内公募のアイデアをもとに策定したもので、「選べる働き方」をコンセプトに2021年度までの3年間で本社を柔軟で自由度の高い新時代のオフィスに生まれ変わらせる。

 東京・西新宿にある本社ビルのオフィスは、開業した1976年当時とほぼ変わらず部署間で仕切られており、これを働く時間と場所を自由に選ぶことができる「アクティビティー・ベースド・ワーキング」の手法で見直す。

 昨年11月にまず「リテール商品業務部Next Retail Project(NRP)・未来革新グループ」と「IT企画部」の2部署のオフィスを刷新しており、これに続き4月には食堂・喫茶室をリニューアル。食堂は、ランチタイム以外はワークスペースとして、また大型スクリーンを備えたイベント、セミナー・展示会の会場としても利用できる約300人収容の多目的空間に、喫茶室も社外との打ち合わせやサテライトオフィスとして最大100人に対応できる「SOMPO PARK LOUNGE」に、それぞれ生まれ変わる。

 今回の刷新計画「Project WISH」は物理的、心理的に社員間の交流や情報交換を阻む職場(Workplace)の「組織の壁」を壊してイノベーション(Innovative)を起こし、執務場所を自由に選べ(Selective)、健康的(Health)でリラックスできるオフィスを目指している。

 昨年に刷新を終えた2部署のオフィスはフリーアドレス制で、個室会議室をできるだけ減らし、個人ブースなど執務内容で自由に場所を選べる。約90人が働くIT企画部の場合、中央に部署を問わず利用可能なオープンミーティングスペースのほか、オフィスコンビニを備えたリフレッシュスペースを設置。ペーパーレス・ペーパーストックレスにも取り組み、書類収納棚などの大幅削減により同部で収納量の約88%、平積みで地上43階建て本社ビルの2.5倍、約512メートルの書類を削減したという。

 今後は、2部署の刷新による働き方の変化を360度カメラなどで分析し、新年度からのオフィス改革に反映する方針だ。

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