金融

銀行界は資金支援に全力 全銀協・三毛会長

 全国銀行協会の三毛兼承会長(三菱UFJ銀行頭取)は1日、日銀が発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)の結果について「新型コロナウイルス感染拡大の影響が長引くことに対し、多くの企業が懸念を強めていることを示唆している」との認識を示した。東京都内で開いた会長就任記者会見で語った。

 企業業績の低迷が続いて雇用や賃金に波及すれば「個人消費が落ち込み、収益がさらに悪化する。経済全体が複層的に悪くなりかねない」と危機感を示した。銀行界として、資金繰り支援に全力を挙げると強調した。

 東京五輪・パラリンピックの1年延期については「さまざまなルートで日本経済に影響が出てくる」と指摘。具体例として、テレビの買い替え需要や外国人観光客の減少などを挙げた。

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