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JR、夏の臨時便を大幅縮小 九州は新幹線・特急ゼロ 移動自粛見越す

 JR各社は、新幹線や特急の夏の臨時列車を大幅縮小する。九州新幹線と九州の特急は一切設定せず、ゼロとなる。当面の間、運転計画の公表を見合わせる路線もある。例年は5月中に7~9月の計画を示し、お盆休みや週末を中心に運行。昨年は新幹線だけで1万本超に上っていた。JRグループでまとめていた利用者の人数予測も見送る方向だ。

 全国に出ていた新型コロナウイルスの緊急事態宣言が多くの地域で解除されたが、移動自粛や大規模イベントの中止は今後も続く見通し。利用客の回復には時間がかかるとみて、異例の判断をした。

 今年4~5月のゴールデンウイークは、新幹線と特急を合わせた利用者が前年同期と比べ95%減だった。夏休みも収入が落ち込む状況になれば、JR各社の経営や観光産業への影響はさらに大きくなりそうだ。

 関係者によると、臨時列車の本数を縮小する路線でも当面、指定席の発売を見合わせる。需要は厳しいとみて、社会情勢などを踏まえ最終的に運転計画を決める考え。5月中の公表を見送る路線では、回復の見通しが立てば、段階的に臨時列車を設定することも検討し、柔軟に対応する。

 各新幹線は感染拡大や移動の自粛要請に伴い、利用客が激減。5月11日以降、東海道・山陽・九州新幹線は、定期列車を減便し、通常の7~8割の本数になっている。JR東日本の各新幹線も、6月に運転予定だった全ての臨時列車計481本を取りやめた。

 JR各社は昨年、主要線区の夏の利用客を4822万人と予想。新幹線の臨時列車は前年の5%増となる1万907本に上った。

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