金融

中国人民銀、中小向け試行錯誤 6兆円支援制度の難題は実効性確保

 中国人民銀行(中央銀行)は国内経済の最も解決困難な問題の一つを正そうと取り組んでいる。金融機関からの資金が中小企業になかなか行き渡らないことだ。

 外国の主要中銀が打ち出すような大規模な刺激策と距離を置く人民銀は、中小企業が景気低迷期を生き残る力の強化を狙った4000億元(約6兆1600億円)規模の制度を導入した。

 みずほセキュリティーズアジアの周雪エコノミスト(香港在勤)は「人民銀の易網総裁は就任以来、緩和策として容易な利下げや預金準備率引き下げを用いるよりむしろ、新しい手段を考案している。試行錯誤の過程にあり、今のアプローチが機能するか誰も分からない。人民銀でさえもだ。こうした政策を実行しながら、微調整している」と指摘する。

 光大証券の債券調査責任者、張旭氏(上海在勤)は、「流動性供給で、もし人民銀が総量的な金融政策だけを活用するなら、大手国有企業や地方の資金調達プラットフォームといった特権的なセクターが資金を取り込んでしまい、中小・民間企業は引き続き十分な金融支援を得ることができない」と説明している。

 人民銀の戦略が機能しているある程度の兆しはみられる。中国経済全体のファイナンス規模は4月としては異例の大きさだった。(ブルームバーグ Yinan Zhao)

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