金融

中国地方債は流動性に難 外資保有率0.01%、呼び込み腐心

 中国は、国内債券市場への外国人投資家呼び込みに成功したのに続き、地方政府債に対する外国人投資家の関心をどう高めるかに腐心している。

 国外ファンドは中央政府債の8.6%を保有。その割合はわずか数年前の数倍に膨らみ、中国債券市場の規模は今や世界2位だ。外国人の保有比率は日本国債の13%からもそう極端に離れていない。

 しかし、外国人投資家による中国の地方発行債保有はわずか0.01%。1970年代以来となりそうな低調な景気を支えるため、今年の発行は4兆7300億元(約72兆円)と記録的水準に増える見通しで、外国勢の関心が地方債まで及ぶことを当局は願っている。

 しかし、アバディーン・スタンダード・インベストメンツのアジア債券投資ディレクター、エドマンド・ゴー氏(上海在勤)は「地方債は買わない。地方債と国債のスプレッド(利回り格差)が小さ過ぎ、流動性が悪い」と話す。1~5月の地方政府債取引は5兆3000億元と、公共債取引の4分の1程度にとどまった。

 中国当局は、こうした問題を認識している。財政省国庫局の許京花副主任は5月29日の記者会見で、「流通市場で地方政府債の流動性を向上させる」取り組みがなされることを明らかにした。詳細への言及はなかった。

 ゴー氏は、政策銀行債とのスプレッドが0.3%の地方政府債なら、一部購入を検討するかもしれないとしている。(ブルームバーグ Sharon Chen、Lucille Liu)

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