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コネクト 若年層の敷居下げ「1億総株主」目指す

 コネクト社長・大槻竜児さん(51)

 --大和証券グループのスマートフォン証券として、7月初旬からサービスを開始する

 「20~40代の資産形成層に対し、投資への敷居を下げたい。株式を長期保有していれば、その会社や業界にとって重大なイベントについて学べる。経済や社会に関心を持てる。『1億総株主』を目指したい」

 --サービスの特徴は

 「1株単位で、取引時間中にリアルタイムの価格で売買できる『ひな株』というサービスを提供する。取引手数料がかからずにさまざまな銘柄への分散投資が可能になる。このほか、通常の単元株取引もできる。いずれも少額投資非課税制度(NISA)に対応する。年内にも、信用取引サービスも提供したい。グループの強みを生かし、新規株式公開(IPO)銘柄も用意する」

 --投資初心者にどのようにアプローチするのか

 「共通ポイントサービス『ポンタ』や『永久不滅ポイント』を使った投資体験サービスを用意した。選んだ銘柄の株価に応じてポイントの残高が変動し、株式投資を疑似体験できる。実際の株式に交換もできる。今後、ポイント発行事業者の提携先を広げていきたい」

 --投資初心者が銘柄を選ぶのは難しい

 「関心の高いESG投資の代表的な銘柄を紹介するコラムなど、読み物から直接投資できる機能もある。将来は顧客同士が関心のある銘柄について情報共有できるサービスも検討したい」

 --新型コロナウイルスの感染拡大は個人投資家にどんな影響を与えたか

 「潜在的な投資ニーズが株価下落によって一斉に顕在化した。株価が下がったら買うという動きは今後も続くだろう。タイミングを捉えるのは難しいが、少額の定期的な積み立ては有効な手段だ」

【プロフィル】大槻竜児

 おおつき・りゅうじ 関西学院大卒。1992年大和証券入社。銀行ビジネス部長、新ビジネス開発室長などを経て、2019年4月から現職。京都府出身。

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