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旅は手探り「陸路で近場」 エアビー、米国内物件への予約急増

 新型コロナウイルス感染拡大阻止の封鎖措置から旅行業界は深刻な打撃を受けてきたが、明るい兆しが見え始めている。都市から陸路で行ける近場での宿泊予約が急増しているのだ。

 米民泊仲介大手エアビーアンドビーのブライアン・チェスキー最高経営責任者(CEO)は21日までにインタビューに応じ、「人々は自宅に数カ月間閉じ籠もっていたため、そこから出たいという気持ちが強い。それは非常にはっきりとしている」と指摘。「だが、必ずしも飛行機に乗って出掛けたいわけではなく、国外への旅行はまだ安心できないと感じている」と述べた。

 エアビーの米国内物件への予約は5月17日から6月3日までの期間で、前年同時期を上回ったほか、ドイツやポルトガル、韓国、ニュージーランドなど世界各国で国内旅行の需要が同様に膨らむ傾向がみられた。エクスペディア・グループ傘下のバケーションレンタルサイトのバーボやオンライン旅行サービス会社ブッキング・ホールディングスでも国内予約が増えた。

 同氏によると、通常なら数カ月前に計画される海外旅行が翌日分を衝動的に予約するような国内旅行に置き換わり、その期間も1週間から数週間へと変わった。従来なら6月にパリへ1週間の旅に出掛けたかもしれないニューヨーク市民が、今はニューヨーク州内のキャッツキル山地に1カ月滞在するパターンという。「自宅での在宅勤務が、どの家からでも行う在宅勤務になりつつある」と話した。

 新規株式公開(IPO)の計画についてチェスキー氏は「年内上場の可能性を排除していない」と述べた上で、「コミットもしていない」と語り、選択肢の一つとして残っているとの認識を示した。同氏は当初、3月31日の書類提出を予定していたが、新型コロナ感染拡大を受けた市場の混乱に見舞われ、来年まで上場を見送るとの観測が浮上していた。(ブルームバーグ Olivia Carville)

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