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自動車 5月、過去最大落ち込み 大手8社の国内生産6割減

 自動車の国内大手8社が29日に発表した5月の国内生産台数は、前年同月比61.8%減の28万7502台だった。新型コロナウイルス感染症の影響による需要減などで、工場停止や生産調整が相次いだことが響き、減少率は4月の46.7%から大きく拡大。東日本大震災直後の2011年4月の60.1%を上回り過去最大となった。6月に入って各社の工場の稼働率は改善しつつあるが、世界的にコロナの感染拡大が続いており、需要が以前の水準に戻るには時間を要しそうだ。

 マツダの国内生産台数は83.6%減で、過去最大の落ち込みだった4月(86.5%減)に次ぐ低水準となった。日産自動車は78.7%減、SUBARU(スバル)も77.8%減で、いずれも単月として過去最大の下落率だった。トヨタ自動車は57.0%減の12万2744台。

 海外生産台数は、8社合計で61.7%減の62万9256台だった。中国の需要回復を受け、4月の67.9%減からやや改善した。米国に海外唯一の完成車工場を置くスバルは、需要減による生産調整を行い87.7%減。スズキは主要市場であるインドなどの海外工場が5月に入ってから一部再開したもののフル稼働には戻らず92.7%減となった。

 中国での生産はマツダが58.1%増、トヨタも13.5%増、日産が2.1%増と回復。ホンダは1.4%減で前年同月並みとなった。

 8社の輸出台数は67.3%減の11万996台。国内生産台数の減少と海外の需要減が影響した。

【用語解説】自動車のコロナ影響

 自動車産業は部品メーカーなど下請け企業の裾野が広く、業績や販売動向が家計に与える影響が大きい。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、トヨタ自動車など国内大手各社は工場の停止に踏み切り、生産調整を余儀なくされた。世界的に需要減少が深刻化しており、フランス大手ルノーなど海外ではリストラに追い込まれる企業が出ている。

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