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九州豪雨、生活インフラ影響続く

 熊本県南部に続き九州北部を襲った豪雨により、7日も工場の操業停止や小売店舗の休業、商品配送の遅れなどの影響が相次いだ。

 三井金属鉱業は、福岡県大牟田市で産業廃棄物処理を行う子会社の三池製錬と、セラミック素材を手かけるセラミックス事業部大牟田工場が操業を停止。三井化学は大牟田市で農薬などを手掛ける工場を運営しているが、電力供給が途絶えたため全プラントを停止した。

 デンカは大牟田工場(福岡県大牟田市)とグループ会社の九州プラスチック工業(熊本県玉名市)が浸水のため6日夕から全プラントを停止中。8日から天候の回復状況をみて点検作業を始め、安全が確認できたものから順次再稼働する。

 トヨタ自動車は7日、福岡県内にある3工場の稼働を終日、停止した。従業員の安全確保を優先した。マツダも広島県の本社工場と山口県防府市の工場について、7日午前中と夜間の操業を停止。ダイハツ工業は大分、福岡両県の工場の操業を途中で切り上げた。

 キヤノンはデジタルカメラなどを製造する子会社の長崎キヤノン(長崎県波佐見町)について、豪雨による通勤時の安全を考慮して7日は休業とし、8月1日に就業日を振り替えた。TDKは8日朝まで、機能性フィルムを製造する三隈川工場(大分県日田市)の操業停止を決めた。

 食品メーカーではサッポロビールがビール類などを製造する九州日田工場(大分県日田市)で従業員の安全確保のため7日の操業を取りやめ、キユーピーもベビーフードや業務用マヨネーズなどを手掛ける鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)で、従業員が安全に帰宅できるよう終業時間を繰り上げた。

 生活インフラにも影響が及んだ。コンビニエンスストアのセブン-イレブン・ジャパンやファミリーマート、ローソンは被災や避難指示発令に伴う休業店舗数が拡大。3社ともに一部地域で店舗への商品配送に遅れが出ている状況だ。

 また、イオン小郡ショッピングセンター(福岡県小郡市)が営業を終日見合わせたほか、イオンモール大牟田(福岡県大牟田市)は営業時間を短縮した。

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