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MRゴーグルで「未来体験」 NTTドコモ、5G通信活用

 NTTドコモは13日、現実の風景にデジタル映像を重ね合わせて投影する複合現実(MR)技術を使って仕事やゲームができるゴーグル型端末「マジックリープ1」の体験会を開いた。JR東日本が山手線「高輪ゲートウェイ駅」の前で9月6日まで開催しているイベント内で体験できる。イベント会場周辺に第5世代(5G)移動通信システムのアンテナを設置し、データの送信などに活用している。

 マジックリープを装着すると、空間上にロボットなどのキャラクターが現れ、未来の高輪ゲートウェイ駅周辺の景色などが映し出される。目の前に浮かび上がった映像を身ぶりで動かし、さまざまな角度から見ることもできる。

 マジックリープは現在はWi-Fiを利用する仕様で、5G対応端末を経由して送信しているが、直接5Gで通信できる次世代モデルの開発も進めている。ドコモの担当者は「スマートフォンの次の端末としてより利便性を高めていく」と話した。

 ドコモは昨年、開発元の米ベンチャー企業と資本業務提携し、6月から国内で販売を開始している。価格はコントローラーなどとのセットで27万3900円。遠隔地でテレワークをしている同僚同士が互いの姿を映し出して、共同で作業をするなど、法人向けのサービスも検討している。

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