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ボーイング、ジャンボ機の生産を2022年に終了 半世紀で幕

 米航空機大手ボーイングは29日、「ジャンボ」の愛称で親しまれた大型機「747」シリーズの生産を2022年に終了すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う生産計画の見直しの一環。1970年に就航し、大量輸送を担って海外旅行を身近にした立役者が、半世紀にわたる歴史に幕を下ろす。

 旅客需要全体が激減しており、声明で「市場の現実を反映して決めた」と述べた。燃費性能が劣るため、7月には英ブリティッシュ・エアウェイズやオーストラリアのカンタス航空が計画を前倒して退役させていた。

 747はジェットエンジンを4基備え、機体前方が2階建てなのが特徴だった。近年の旅客機は燃費性能の向上に伴ってエンジンが2基の双発型が主流になっており、747の改良型となる747-8は貨物輸送を中心に活躍していた。

 生産計画の見直しでは、双発型の次世代大型機「777X」の初出荷時期を、従来の見通しより1年遅らせて22年とすることも発表した。(共同)

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