金融

医療物資調達のリスク軽減 日本貿易保険、適用範囲を拡大

 新型コロナウイルスの流行で医療用マスクなどの需要が増大したことを受け、政府全額出資の日本貿易保険(NEXI)は、医療物資を輸入する国内企業の支援に乗り出した。注文した貨物が届かず、前払いした代金も戻らない事態をカバーする輸入保険について、適用対象となる海外企業を通常より広げ、調達のリスクを軽減する。

 NEXIは財務状況などを基に海外取引先の信用度を判断している。政府が買い取る医療用マスクや手袋といった物資の輸入について、従来は補償対象外だった、比較的信用力の低い海外企業との取引も保険のカバー対象とした。

 保険料を受け取る代わりに、海外取引先の倒産などで請求しても前払い金が返ってこない場合、回収できなかった金額の9割を補填(ほてん)する。

 NEXIによると、医療物資は世界的に購入競争が激化し、売り手の優位が強まっており、買い手の企業は代金の前払いを要求される事例が増加。日本では大企業に加え中小も海外からの調達を進めているが、前払い金が返ってこないリスクが買い付けの障害になっているという。

 NEXIは貿易に関し、通常の保険ではカバーされないリスクを対象にした保険を手掛けている。

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