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オリックス銀行 ローン手続きなど完全デジタル化へ

 オリックス銀行社長・錦織雄一さん(63)

 --新型コロナウイルス感染拡大により、業務のデジタル化が急務となっている

 「主力の投資用マンション向けローンについて、当初来年5月に計画していたインターネットで手続きができるデジタル化への移行を今年12月から前倒しで実施する。来年4月には全面展開し、ほぼ100%が申し込みから契約まで非対面で行えるようになる。アパートローンについても5月から同様にデジタル化する」

 --社内での働き方のデジタル化も進める

 「感染防止のために10月から、お客さまからの問い合わせを受け付けるコールセンター業務を在宅勤務などテレワークに移行できる態勢を整える。東京都立川市のコールセンターに勤務する担当者約60人が対象で、希望者全員が在宅勤務できるように通信インフラを構築する」

 --主力の投資用不動産ローンと並ぶ収益の柱をどのように育てるか

 「投資家向けの信託商品の裾野を広げたいが、メガ信託のように全分野に商品を展開するのは無理だと考えている。『サステナビリティ』をキーワードにし、(形があり、そのもの自体に価値のある実物資産である)リアルアセットの分野に力を入れたい。特に太陽光発電など再生可能エネルギー発電設備を投資対象とした信託商品で、爆発的な利益を出すというよりもミドルリスク・ミドルリターンの分野を仲介するような機能を備えたい」

 --新型コロナによる投資用不動産市場への影響は

 「4、5月は営業ができなかった影響もありスローダウンしたが、7月は巡航速度に戻っており、投資家のニーズも旺盛だ。米ニューヨークではコロナ禍による治安の悪化で人口が郊外流出しているが、日本では都心から流出する事態にはなっていない。行き先のなくなった海外のお金が日本の不動産に入ってきている話もある」

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【プロフィル】錦織雄一

 にしごり・ゆういち 東大法卒。1980年に日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。2003年にオリックス入社。事業投資本部長などを経て、14年常務、16年専務。20年6月から現職。東京都出身。

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