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マスク氏、次は脳に挑戦 認知症治療で頭蓋骨にチップ埋め込み測定

 人間の脳と外部のコンピューターをつなぐ-。電気自動車(EV)や宇宙の分野で快進撃を続ける米起業家のイーロン・マスク氏が、医療関連ベンチャーでも存在感を発揮し始めた。頭蓋骨に埋め込んで血圧などのデータを常にチェックできる小型チップの開発に挑戦している。

 この医療関連ベンチャーはニューラリンク。8月下旬にオンラインで最新の成果を発表し、頭にチップを入れた豚の脳内の電気信号を読み取る様子を実演した。

 チップは直径23ミリ、厚さ8ミリのコイン状で、電極や血圧などのセンサーを内蔵。マスク氏は、手首に着ける人気の活動量計「フィットビット」に例え、頭蓋骨に埋め込むことで健康状態などのデータを常時把握できると説明した。

 将来的には脳内で念じることによってスマートフォンなどの機器を操作できるようにして、認知症やパーキンソン病、脊髄損傷の患者に役立てることを目指している。

 ニューラリンクは研究開発力の強化が課題で、マスク氏は今回の発表会について「目的は人材募集だ」と述べた。神経科学が専門の大学教授がツイッターで「革新的な内容はなかったと思う」と指摘すると、マスク氏はすぐに「学者の多くはアイデアを過大評価し、実現することを過小評価する」と反論した。

 マスク氏が率いるEVのテスラは7月、業績や成長性を映す時価総額でトヨタ自動車を抜き、業界首位に躍り出た。世界の自動車大手が新型コロナウイルスの感染拡大で需要減にあえぐ中、EV新工場の建設計画も発表。スペースXは民間の有人宇宙船として初めて打ち上げを成功させた。(ニューヨーク 共同)

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