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“みんなのスポーツカー”フェアレディZを日産再建の象徴に「新たな伝説始まる」 (1/2ページ)

 日産自動車が新たな試作車(プロトタイプ)を16日発表した「フェアレディZ」は、誕生から半世紀を経た歴史ある車だ。人気の秘訣は、高性能で「走る楽しさ」がありながら価格や使い勝手の面で親しみやすい“みんなのスポーツカー”という位置づけ。内田誠社長はオンライン発表会で「日産のスピリッツそのもの。新たな伝説が始まる」と熱く宣言、来年中にも発売して業績不振からの復活の象徴としたい考えだ。

 「貴婦人」という言葉に洗練された美しさ、アルファベット最後の文字に究極の意味を重ねたフェアレディZは、昭和44年に誕生。現行の6代目は平成20年の発売後は部分改良や一部改良にとどまり、7代目が出れば実に10年以上ぶりの全面改良となる。内田氏は自身が最初に買った車と明かした上で「ファンである私が発表できることを誇りに思う。革新の伝統を受け継ぐ」と饒舌に語った。

 今回の黄色い車体は試作車ながら「デザインはほぼ完成」(内田氏)し、現在は性能をエンジニアらが磨き上げている段階という。

 デザインは「斬新で懐かしい」(担当者)仕上がり。エンジンが載るボンネットが長く躍動感がある「ロングノーズ・ショートデッキ」形状をはじめとした歴代のモチーフは継承。一方で、未来的な印象のランプやフルデジタル表示のメーターなどの最新技術も取り入れた。

 初代は、昭和27年に限定販売ながら当時日本初のスポーツカーを世に出した技術を元に開発。53年までの約10年間で米国を中心に約52万台販売し、スポーツカーの単一型式では世界最多レベルとなった。その理由を内田氏は「世界のスポーツカーの常識を覆したため」と表現する。

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