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造船を襲う三重苦…規制・コロナ・資金難で干上がる需要 (2/2ページ)

 中長期的には明るさ

 カプール氏は「新船の発注は減少し、所有船舶の増加も減速している。船会社は世界貿易の減速の影響を最小限に抑えるため21年にかけて積載能力の抑制を続ける見込みだ」と話す。そうなれば、船便による貨物輸送コストは上昇する。基準となる太平洋航路のコンテナ利用料は5月下旬に比べ2倍以上に跳ね上がっている。

 ただ、救いがないわけでもない。短期的予測は新型コロナの影響で不透明さが増しているものの、中長期的には明るさも垣間見える。

 6月には中東のカタールと韓国の造船所との間で、液化天然ガス(LNG)を運ぶLNG船100隻超、金額にして約190億ドル(約2兆164億円)規模の契約が成立。モラー・マースクは輸送量の回復が進むと予測。レシチニスキ氏は「造船部門は今後数年は低迷が続くが8~10年での回復は可能だ。船舶の寿命は約20~25年で、07年から10年の造船ブームに建造された船舶の買い替えが必要になるからだ」と話した。(ブルームバーグ Krystal Chia、Annie Lee)

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