現場の風

SMBC信託銀行 簡単な手続きで口座内の資産相続

 SMBC信託銀行信託開発部部長・橘一哉さん(41)

 --高齢化が進み、相続の相談が増えている

 「“人生100年時代”ともいわれるなか、相続への意識は高まっている。また、当行はシティバンク銀行のリテールバンク事業を引き継いだこともあって、グローバルに活躍する顧客が多く、配偶者が外国人といった方から相続などで相談を受けるケースもある。新型コロナウイルスの感染拡大で、来店を控える人が増えるなか、電話などでの相談にも対応している」

 --相続対策には煩雑な手続きが必要になる場合が多い

 「信託協会が行った相続や贈与、投資に関する意識調査によると、相続対策を

行っている人は16%にとどまっており、大半の人は具体的な相続対策は行っていない。一方、相続対策を行っていない人の約半数は、相続対策の必要性を感じているという結果が出ている。また、承継商品を利用する動機としては、『面倒な手続きなしで、そのまま子供などに引き継ぎたい』という回答が最も多く、簡単な手続きの金融商品を求める要望は多い」

 --SMBC信託銀行は、手続きが簡単な相続に関する金融サービスの取り扱いを始めた

 「当行で保有する預金口座や投資信託口座の資産を、あらかじめ指定した家族に継承できる『スマート相続口座』の取り扱いを7月15日から開始した。遺言書や遺産分割協議書、戸籍謄本といった面倒な書類は必要ない。コロナ禍で離れて暮らす受取人が署名・捺印(なついん)のために集まれないケースも多い。電子契約システムを使って、メールで契約を完了できる」

 --相続対策をしても、生前は自由にお金を使いたいという人も多い

 「相続の発生前であれば口座の入出金や、資産の入れ替えなどは自由だ。直近の成約件数は約260件を超え、約3割が電子契約となっている」

【プロフィル】橘一哉

 たちばな・かずや 2011年11月シティバンク銀行入社。15年11月、同行のリテールバンク事業を統合したSMBC信託銀行に入社。プロダクト統括部部長、信託企画開発部部長などを経て、20年4月から現職(シニアエキスパート)。兵庫県出身。

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