金融

ゆうちょ銀送金も悪用 デビッドプリカ「mijica」被害

 ゆうちょ銀行は23日、同行が発行するデビット・プリペイドカード「mijica(ミヂカ)」の送金機能が悪用され、54人の顧客の貯金口座から合計332万2千円が不正に引き出されたと発表した。ゆうちょ銀は、提携するNTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」でも、計2千万円を超える不正出金が確認されている。同行の自前サービスでも被害が発覚し、セキュリティーの甘さが浮き彫りになった形だ。

 ゆうちょ銀によると、8月8日に4人、9月6日に7人、15日に43人が被害に遭った。全てのミヂカカードの送金機能を16日に停止しており、被害は全額補償する方針。3つのミヂカカードに送金されており、ゆうちょ銀はカード名義人などを調査している。

 送金には、送金元となる被害者の会員ページにログインするためのIDとパスワード、カード裏面に記載された17桁のID番号のうち、下5桁が必要になる。これらの個人情報を不正に取得した犯人が被害者になりすまし、被害者に送金の通知が届かないように登録情報などを書き換えて、不正に送金していた。

 送金は、1回5万円を限度に月10回可能だった。8日に不正利用が発覚し、11日から1回1万円まで月3回に変更したが、被害は止まらなかった。

 ミヂカカードの被害を公表していなかったことについて、ゆうちょ銀の担当者は「結果として被害を拡大させることになり反省している」とコメントした。

 mijica(ミヂカ) ゆうちょ銀行が発行するプリペイド機能付きのデビットカード。口座残高の範囲内で買い物などができる「デビット」、事前に入金した限度内で払う「プリペイド」のいずれかの機能を顧客が選んで使う。ミヂカの会員数は約20万人。会員同士は手数料無料で送金できる。買い物などで利用できるほか、ゆうちょ銀のATM(現金自動預払機)で現金を引き出すこともできる。

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