金融

ゆうちょ被害3倍6000万円 不正引き出し、550万人に確認要請

 ゆうちょ銀行は24日、提携するNTTドコモの「ドコモ口座」など7つの電子決済サービスを悪用した貯金の不正引き出しが22日時点で約380件、計約6000万円に拡大したと発表した。被害の件数と金額は18日時点から3倍近くに膨らんだ。決済サービスに登録する550万人の同行顧客に対し、不正利用による被害がないか取引を確認するよう求めた。

 ゆうちょ銀の池田憲人社長は24日に東京都内で記者会見し、不正出金が相次いだ問題に対して「お客さまに多大なご迷惑、ご不安をお掛けしたことを深くおわびする」と謝罪した。被害の金額と件数は顧客からの申し出を集計した。10月末にも補償完了を目指す。

 ゆうちょ銀をめぐっては、インターネット証券大手SBI証券の顧客6人の口座から1億円近くが、偽造した本人確認を使って不正に開設された同行などの架空口座に出金される問題も発覚している。

 この問題を受けてゆうちょ銀は24日、不正な口座開設を防ぐために手続きを厳格化し、原則として本人確認を顔写真付きの運転免許証やマイナンバーカードに限定した。これまでは顔写真がなくても書類が複数あるなど条件を満たせば本人と確認していた。

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【用語解説】ゆうちょ銀行

 旧日本郵政公社が2007年10月に民営化・再編されて発足した日本郵政グループの中核を占める銀行。20年3月末の単体貯金残高は183兆円に上り、国内銀行で最大。15年11月に東京証券取引所第1部に上場した。47都道府県全てに支店や出張所がある他、各地にある郵便局が代理店として貯金や金融商品を取り扱っている。通常貯金口座数は約1億2000万で、国内銀行で最も多い。

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