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東芝、量子暗号で国内先陣 来年事業化 世界シェア25%狙う

 東芝は18日、盗聴やハッキングが理論上不可能とされる次世代の技術「量子暗号通信」システムを使った事業を2021年1~3月期から国内外で順次始めると発表した。日本企業として初めての事業化としている。30年度に量子暗号通信に関する世界市場のシェア約25%獲得を目指す。

 情報通信研究機構(NICT)へ21年1~3月期にシステムを納入し、4月に実証事業を開始する。NICTは複数の拠点間で情報を送受信する際に活用する。21年4月以降、欧米やアジアにも展開する。金融機関を中心に25年度までに本格的なサービスを始めたい考えだ。通信会社などと連携して必要な通信網を構築していく。東芝は35年度の世界市場を約2兆1000億円と見込んでいる。

 量子暗号通信は、解読に必要な「鍵」を素粒子の一つである光子(光の粒)に乗せて送受信する。第三者が盗み見ようとすると光子が変化して鍵として使えなくなる。スーパーコンピューターをしのぐ計算速度の量子コンピューターでも解読できないとされている。

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