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経営コンサルが指摘する「社員も呆れる3バカ社長」 (1/2ページ)

 いい社長とダメな社長を分けるものは何なのか。経営コンサルタントの小宮一慶氏は「成功している社長はマメで、よく気づき、よく動く。一方、会社をつぶす社長は3つのタイプに分けられる」という――。※本稿は、小宮一慶『できる社長は、「これ」しかやらない 伸びる会社をつくる「リーダーの条件」』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

 会社を潰す代表格は社長室にずっといる、「穴熊社長」

 決めること、考えることが社長の仕事だからといって、社長室に閉じこもってばかりいたのではダメです。経営のヒントは、社長室にはありません。外にあるのです。

 まずは、何よりも、お客さまを訪ねたり、現場を見たりして、いまどんなことが求められ、何が問題かを知ろうとする。あるいは、新しくできたものを見に行ったり、体験したりして、世の中の変化を実感する。

 さらには、有益な知識や情報を持っている人に会い、話を聞く。優れた知見を持つ専門家の意見を聞く。経営者仲間と定期的に会って情報交換をするなどして、知識や情報のブラッシュアップを図る。そのなかで、正しい判断をするうえでの気づきや発見が得られるのです。

 私もシアトルに行ったとき、「レジレス・コンビニ」と言われるAmazon Go(アマゾン・ゴー)ができたと聞いて、立ち寄ってみたことがありました。スマホでアプリを入手した後、店内に入り、商品を手に取り、それを持ってゲートを出てくるだけで買い物ができる。来店者と商品をカメラとセンサーが認識し、その人のAmazonアカウントから自動でクレジット決済されるというシステムです。

 当時はまだ精度の面で少々難ありでしたが、「こういうものなのか」といちはやく実体験できたのはまさに「百聞は一見に如かず」で面白かったです。同行していた経営者の方も、興味津々で買い物をしていました。このように、知っているのと体験するのとでは、得られるものが大違いです。

 1万社以上の企業を指導したとされる1万社以上の企業を指導した経営コンサルタントの一倉定(いちくら・さだむ、1918‐1999)先生は、「穴熊社長は会社をつぶす」と言われていました。穴熊のように、社長室にこもってばかりいる経営者への訓戒です。外に出て、現場、お客さま、社会をよく見て、知っていなければ、正しい判断をすることはできないのです。

 「評論家社長」「アイデア社長」も絶対NG

 一倉定先生は、他にも2つ「会社をつぶす社長」として名文句を言っています。まず「評論家社長は会社をつぶす」。会社のことをまるで評論家のように論評してばかりで、先頭に立って具体的なことをやろうとしない社長のことです。

 事を成すか成さないかは、本気で先頭に立ってやろうとするかどうかです。評論するのは簡単。とくに、否定的な評論をするのは簡単ですが、社長として重要なのは、「実践で結果を出す」こと。「評論より行動」です。

 何をやるかやらないかを決めたら、すぐに具体的な計画に落とし込み、実行します。実行したら、結果を検証し、改善策や推進策を練り、再び実行する。このサイクルを繰り返し、指揮を取るのが社長の仕事です。「思考力」と「実行力」、この両方が必要なことは言うまでもありません。

 では、もう1つの「会社をつぶす社長」とは何でしょう?

 答えは「アイデア社長は会社をつぶす」です。その場の思いつきで、「これやろう」「あれやろう」とアイデアを出す。会議のときに一人でベラベラ語り、会議を独演会にしている社長がよくいます。意見やアイデアを出すのは自分しかいないと勘違いしている。

 しかし、部下はアイデアがないわけではなく、ただ発言しないだけなのです。変わったアイデアを出すのが経営だと思っている人もいますが、大きな勘違いです。

 できる社長は、みんなにできるだけ話をさせるような雰囲気をつくります。自分の仮説を持っていても、先にそれを言ってしまったら、みんなから率直な意見が出なくなることをよく分かっています。

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