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家電、ゲーム、金融……まもなくGAFAに呑み込まれてしまう8つの業界 (3/3ページ)

 一方、クラウドを導入してしまうと、当然ですがそのフィーは入りません。クラウドを運営するGAFA、マイクロソフトなどに、主にお金が流れるからです。

 しかし黒船GAFAは、日本の本丸とも言える政府基幹システムの一部を受注をするような状況です。その結果、デジタル庁構想もあり自治体などの公的機関のシステムはもちろん、ありとあらゆるシステムがクラウド化の流れに進みます。

 クラウドと人工知能において日本の企業ならびにエスアイアーは遅れていますから、同分野での競争では劣勢です。

 極端に言ってしまえば、日本のエスアイアーは自動車ディーラーや保険代理店のような、中間業者とも言えます。そして中間業者は、未来では業態転換を余儀なくされる可能性が高いです。

 データで製品とサービスを改善させる

 (6)家電

 データ取得ができるアマゾン冷蔵庫のような家電は、これからますます増えるでしょうし、アマゾン冷蔵庫のような家電をつくるコングロマリット企業は、家電事業単体で利益を出す必要はありません。

 その結果、同じスペックの家電を、家電事業単体でしか手がけていない企業よりも安く提供できます。もっと言えば、テスラのように日々利用者の利用データをフィードバックすることで、より良い家電にもブラッシュアップしていきます。どちらが生き残るかは明白です。

 (7)モビリティ/(8)対面だけの教育

 残り2つは、自動車業界、そして対面だけの教育業界です。教育においても、アプリやデータの利活用は必須ですが、対面に固執したサービスでは、それができていないのが理由です。対面もアプリなどのデータ活用も両方していかなければなりません。

 山本 康正(やまもと・やすまさ)

 ベンチャー企業投資家

 1981年、大阪府生まれ。東京大学で修士号取得後、米ニューヨークの金融機関に就職。ハーバード大学大学院で理学修士号を取得。修士課程修了後グーグルに入社し、フィンテックや人工知能(AI)ほかで日本企業のデジタル活用を推進。日米のリーダー間にネットワークを構築するプログラム 「US Japan Leadership program」フェローなどを経て、2018年よりDNX Ventures インダストリーパートナー。自身がベンチャーキャピタリストでありながら、シリコンバレーのベンチャーキャピタルへのアドバイスなども行う。ハーバード大学客員研究員、京都大学大学院総合生存学館特任准教授も務める。著書に『次のテクノロジーで世界はどう変わるのか』(講談社)、『シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか』(東洋経済新報社)がある。

 (ベンチャー企業投資家 山本 康正)(PRESIDENT Online)

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