SMBC日興証券の近藤雄一郎社長は23日までに、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、個人向け営業などに成功報酬制を来秋導入する計画を明らかにした。来年3月には、専門部署を立ち上げ、コンサルティング営業を強化する。三井住友フィナンシャルグループ全体の資産運用ビジネスの底上げにもつなげる。
投資信託で運用するファンドラップの手数料体系を拡充する。預かり資産残高連動型に加え、新たに残高が増えた分に連動する成功報酬型を取り入れ、顧客の選択肢を増やす。
住宅購入や子供の教育など、目的別に運用資産の配分を「見える化」するサービスも拡充する。数年後には、投信以外に、株式や上場投資信託(ETF)などの個別銘柄も組み入れて使えるようにする。
専門部署は今年9月に発足させた準備室を格上げする。顧客向けの情報提供を充実させ、分散投資をサポートする。
近藤社長は「商品の単品売りから、顧客の目的に合わせたコンサルティング営業を強化する」と話している。