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KDDI“最安値”発表「非常に紛らわしい」 武田総務相が不快感 

 携帯電話料金の値下げにからみ、KDDI(au)が13日に発表したデータ容量20ギガバイトで月額2480円のオンライン専用プランについて、武田良太総務相は15日の会見で、「非常に紛らわしい発表だった」と不快感をあらわにした。同社はこのプランについてNTTドコモやソフトバンクよりも500円安い「最安値」を強調したが、同プランには通話料金が含まれておらず、武田氏は「国民に対してあたかも一番安いと思わせるやり方。非常に残念だ」と述べた。

 今回の携帯料金値下げでは、ドコモが12月に従来の半値以下となる2980円のオンライン専用プラン「アハモ」を出して業界に衝撃を与え、同月、ソフトバンクも同額のプランを出して追随。KDDIの対応に注目が集まっていた。

 今月13日の会見で、KDDIの高橋誠社長は「3キャリアの中で最安値を目指した」と述べ、2480円のオンライン専用プラン「povo(ポヴォ)」を発表。ただ、同プランには他社にある通話料金は含まれず、オプションの1回5分までの無料通話を付けると他社と同額になる。

 武田氏は「最安値といいながら他社と結局同じ値段だ。無用なトラブルがおきないよう、もっと分かりやすいやりかたを考えていただきたい」と注文を付けた。

 一方、同社が通話をオプションにしたのは、20代以下の利用者の6割が、1カ月の通話時間が10分以下になっていることが背景にあり、同社は「こうした方々に、より安く使ってもらいたかった」と説明している。

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