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地域事業、学校に見立てて学びを

 □一般社団法人 Work Design Lab 代表理事・石川貴志さん(42)

 --経済産業省の事業として採択され、地域のさまざまなプロジェクトの解決方法を学ぶ「Work Design school」を開校した

 「大企業の人材が副業として地方のプロジェクトなどに入って活躍する事例が増えている。ただ、いきなりプロジェクトに入ってスキル的にミスマッチが起きるなど、経験が少ない人にとってははじめの一歩のハードルが高いの現状だ。これまで当法人が蓄積してきた『このメンバーで、このワークを行えばプロジェクトがうまくいく』といったメソッドを『学び』という形で再編集し、入門講座として提供することにした」

 --具体的にはどのような内容か

 「ある街全体を学校に、プロジェクトを教室に、地域の課題を教材に、それぞれ見立てて、メンバーで徹底的に解決を図っていくことで、リアルな学びにつなげてもらう。『組織の外で働く・成果を出す』と、『会社の外で先生になる』という2テーマの講座を設けた。現時点で費用や試験などはないが、3カ月程度で一定の方向性を出していくイメージとなる」

 --既に取り組みが始まっている

 「教育と観光をテーマとする岩手県住田町など6エリアのプロジェクトを対象に講座をはじめており、今後も沖縄などエリアを増やしていく。当初は、大企業人材が地方プロジェクトで学ぶ形だが、逆に、地方の2代目社長などが大企業のあるプロジェクトメンバーに入り、学びを得るような取り組みも考えている」

 「大企業人材が(スクールの)活動をすればするほど地域の担い手が増えていくのが理想だ。また、首都圏のサラリーマンを先生役にして社会に解き放てれば、地域のいろいろな場所に学びの場が増えていく。そうしたインフラを作るためのスクールにしていきたい」

【プロフィル】石川貴志

 いしかわ・たかし 関西大経済卒業後、住商情報システム(現SCSK)入社。リクルートエージェント(現リクルートキャリア)を経て、現在、都内の大手出版流通企業の経営企画部門で勤務するかたわら、2015年2月に現職就任。広島県出身。

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