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「海なし県」埼玉でサバ養殖に挑戦 入浴施設運営会社、7月に参入

 入浴施設を運営する埼玉県の企業が、7月をめどにサバの陸上養殖に乗り出す。運営する施設内の飲食店で食材として用いる予定だが、安定的な養殖が可能になった場合、販売によって新たな収益源とすることも視野に入れる。関係者は、「海なし県」の埼玉での取り組みで注目度が高まることに期待を寄せている。

 養殖事業に参入するのは、埼玉県内を中心に日帰り入浴施設を展開する温泉道場(同県ときがわ町)。同県神川町の入浴施設「おふろcafe 白寿の湯」の敷地内にいけすを設置し、稚魚を育てる予定だ。サバ養殖を手掛けるフィッシュ・バイオテック(大阪府豊中市)と協力し、設備の設置や育成の方法についてアドバイスを受ける。

 養殖したサバは入浴施設で料理として提供するほか、客がサバを釣ったり、さばいたりする新サービスの導入も検討している。

 養殖事業を担当する温泉道場の鎌田奈津実さんは「養殖サバを生で食べたら驚きのおいしさだった。海なし県の埼玉にも届けたいと思った」と明かす。

 「子供たちに入浴施設で気軽に養殖に触れてもらいたい。漁業や魚食の文化を発信したい」とも語り、温泉道場が経営目標の一つとして掲げる「地域活性化」につながると強調する。

 養殖事業への参入をPRするため、温泉道場は、サバの缶詰などを販売する「サバフェア」を各施設で開催している。6日からはサバの刺し身をメニューに加え、8日の「サバの日」まで実施する。

(中村智隆)

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