テクノロジー

火星探査車が「初走行」 地表にタイヤ痕くっきり

 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーシビアランス」が4日、火星に到着して初めての走行に成功した。探査車を運用するNASAジェット推進研究所が5日(日本時間6日早朝)の会見で明らかにした。2月18日の火星着陸後、2週間にわたって機器のチェックを進めていたもので、関係者は「われわれにとって非常に大きなマイルストーン(一里塚)だ」と語った。

 探査車はおよそ33分かけて、約4メートル前進した後に左に150度回転し、2メートル半ほど後退した。同研究所のエンジニアは「ローバーの6輪駆動は見事に反応した。今後2年間にわたって、私たちをどこにでも連れていってくれるだろう」とコメントした。

 探査車のカメラで撮影した、火星の地表にわだちがくっきりと映った画像も公開した。

 探査車は火星に生命が存在した痕跡を探し、火星の試料を地球に持ち帰ることを目指す。これまでに探査車のソフトウエアを着陸用から探査用に置き換えたり、試料を集めるために使うロボットアームを試運転したりと、本格的な探査開始に向けて準備を進めてきた。

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